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【板橋区】公共の場でのハトへの餌やりを禁止する条例制定へ、一歩進む

2024年4月17日
 

 
ハトへの餌やりを公共の場で行うことは、糞害などによる環境悪化や健康面への悪影響が生じさせるなど、私は迷惑行為だとお伝えをしてきました。
特に、私が普段利用している成増駅北口のペデストリアンデッキ上では、何人もの方が餌やりを行っており、非常に良くない環境となっていました。
この場所には元々、石碑があり、その周りに植え込みなどがあったため、その裏側は見通し状態でした。ここが人目につかないので、格好の餌やりスポットとなっていたわけです。
私は、ペデストリアンデッキ上の補修に合わせて、このデッドスペースの解消し、見通しをよくすることでハトへの餌やりの抑止効果を高めようと板橋区に訴えてきました。現在では、ペデストリアンデッキ上は補修され、デッドスペースもなくなりました。ただ、餌やりは多少減ったように感じますが、いまだに餌やりを継続している方が存在しています。板橋区としても、看板の掲示や巡回員の配置をしてもらったりとできる範囲での対応はしてもらっていますが、実効的な対策には至らず、環境悪化などの被害が生じているのが現状です。
そこで私は、ハトへの餌やりによる被害を防ぐためにも、公共の場でのハトへの餌やりを禁止し、区が餌やりの禁止を命令できる条例の制定が必要だと考えています。また、命令を受けてもそれに従わない場合は、過料を課すことができる条例となるように、区にも要望を出してきました。
本来であれば、生態系の尊重や動物愛護の視点から、こうした条例を制定をしなくても済めば越したことはありませんが、それ以上に環境の悪化が酷い状況となっているため、条例制定も致し方ないと感じております。
ちなみに大田区ではこのような過料を設定した条例を制定しており、私どもは自民党と公明党の区議団で合同で大田区に赴き、その効果についても確認をし、区とも情報共有を図ってきたところです。
 
板橋区としても、ハトへの餌やりによる被害は、成増だけでなく、他の地域でも多く発生しており、その対策の強化が必要だと考えるようになっていきました。現在に至っては、区は公共の場でのハトへの餌やりを禁止事項にし、それに違反する方には過料5万円を処する条例制定を検討してくれております。
そしてついに、「板橋区ハト等への給餌による被害防止条例」を制定するにあたり、この条例に対する住民意見を広く求めるために、パブリックコメントを実施することとなりました。条例制定の概要については、下記にお示しします。
パブリックコメントの実施時期は、2024年(令和6年)422日~521日までとなっています。
条例が可決・施行され、実効性の高い対策が早く講じられることを願っていおります。
 

<条例制定の概要>
(1) 区の責務
① 区は、区民等の良好な生活環境の確保を図り、もって公共の福祉を増進するという本条例の目的を達成するため、必要な施策を推進するものとする。
② 区は、施策の推進にあたっては、区民等、事業者、団体及び関係行政機関と連携協力し、施策の効果が最大限に発揮できるよう努めるものとする。
③ 区は、ハト等の生物多様性に支えられた豊かな生態系を尊重するものとする。
区民等の責務も同じ。
(2) 区民等の責務
① 区民等は、本条例の目的を達成するため、ハト等への給餌による被害を生じさせることがないよう努めるものとする。
② 区民等は、本条例の目的を達成するため、区が実施する施策に協力するものとする。
(3) 区民等の禁止事項
区民等は、①公共の場所において、ハト等への給餌を行うこと、②ハト等への給餌による被害を公共の場所に生じさせることをしてはならない。
※ 注1:ハトへの給餌を対象とする。それ以外の鳥類への餌やりによる被害の実態を鑑み、区規則で対象となる鳥類を定める。
※ 注2:②では、私有地での餌やりが公共の場所に被害を生じさせる場合を含む。
(4) 指導・勧告・命令
①【指導】区長は、区民等の禁止事項に違反する者に、生活環境に及ぼす支障を解消するために必要な限度で、必要な措置を講ずるよう指導することができる。
②【勧告】指導を受けた者が、指導に従わないときは、生活環境に及ぼす支障を解消するために必要な限度で、必要な措置を講ずるよう勧告することができる。
③【命令】勧告を受けた者が、正当な理由なく当該勧告に従わないときは、相当の期限を定めて、生活環境に及ぼす支障を解消するために必要な限度で、解消措置を行うよう、命ずることができる。命令にあたっては、あらかじめ、板橋区資源環境審議会の意見を聴く。
(5) 罰則
区長は、命令を受けた者が、正当な理由なく当該命令に従わないときは、5万円以下の過料に処する。過料を課す場合には、あらかじめ、弁明の機会を与える。
(6) 施行
この条例は、令和7年4月1日から施行する。

 
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 田中やすのりについて

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【田中やすのりプロフィール】赤塚二中、成増小、成増すみれ幼稚園を経て、早稲田大学商学部を卒業。大手広告会社勤務を経て、2007年に初当選し、連続4期当選を果たし……

【何故、区議会議員に?】広告会社の業務を通じて、世の中のためになる公共的な広告コミュニケーションへの欲求を抱くようになった。より直接的に世の中を変えることができる政治……

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