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【板橋区議会・自民党】金沢未来のまち創造館からの示唆を板橋区の公共施設整備へ

2025年11月13日
 
 

11月12日、石川県金沢市にある「金沢未来のまち創造館」を訪問し、視察を行ってきました。この施設は、地域の未来を創造する公共施設の先進的な事例として、全国から注目を集めています。
本日は、視察からの学びを報告するとともに、板橋区でも目指すべき公共施設整備のあり方について、私の考えをお伝えしたいと思います。
 

「金沢未来のまち創造館」が目指す価値創造

金沢未来のまち創造館は、旧野町小学校の校舎を改修・増築した施設です。金沢市の産業振興に資することを目的とした「価値創造拠点施設」として位置づけられています。
この施設の特徴は、単なる学習や集会の場に留まらず、絶えず新しいことがはじまる場となることを目指していることです。金沢市は、最先端技術を活用した新たなビジネスを展開する方々、そして金沢固有の文化である食と工芸に付加価値を生み出す方々を支援するとともに、独創的で卓越した知識・技能を持つ子どもを育成することにより、新たな産業の創出と未来で活躍する人材の輩出を図っています。
 

3つの柱による人材育成

創造館の活動は、主に「食」「ものづくり」「子ども達の未来」の3つを軸にした人材育成を柱として展開されています。

1. 【起業】のまち:TENJO KANAZAWA

TENJO KANAZAWAは、これからの時代をより良くできる多様な人材とアイデアを育む土壌となり、新しい挑戦をするアントレプレナーたちを支援しています。ここでは、「食」「ものづくり」「子供の未来」に関わる事業に特化した起業支援や事業相談が行われ、金沢の文化や個性を活かした新事業を生み出し続ける拠点となっています。
具体的には、「起業家セミナー」や「起業メンタリング」などのプログラムが実施されています。
 

コワーキングスペース

 

休憩などに使える共有スペース

 

2. 【食文化】のまち:金沢食藝研究所(KIFTA)

金沢食藝研究所(KIFTA)は、金沢の文化の象徴であり経済の礎である「食」に、新たな価値を創造するために発足した研究拠点です。
プロアマ問わず食に関わる全ての人に対し、食に関する多面的な視点や技能を共有し、実践を通じて食の未来を切り拓く多様なアイデアを探究する場と機会を提供しています。この場で生まれた研究成果を世界に向けて発信し、世界のこれからの食の豊かさを創造する起点となることを目指しています。
KIFTAでは、「レシピ伝承プロジェクト」や「食の研究開発」といった事業も行われています。
 

料理の専門学校のような設備

 

果汁のエキスを抽出することもできる

 

3. 【好奇心】のまち:VIVISTOP KANAZAWA

VIVISTOP KANAZAWAは、ものづくりを通して、子どもたち自らが未来を創るサポートをしています。
この施設の最大の特徴は、子どもたちの好奇心を最大限に引き出すための「クリエイティブ・フィールド」が提供されており、カリキュラムや先生が存在しないことです。子どもたちはあらゆる制約から解放され、自由に自分の興味、やりたいことにとことん向き合うことができます。
多様な機材やツール、素材が揃う環境で、アートやテクノロジーを活用し、子どもたちが自分の可能性を楽しみ、未来を創っていくためのサポートが行われています。
 

子どもと大人の共創活動を作るVUVITA JAPANが運営

 

3Dプリンターやレーザーカッターも自由に使える

 

異なる価値観をつなぎ、連携を生む交流の場

この創造館の非常に重要な特徴は、一見接点のない異なる3つの活動に集まった多様な年齢、国籍、文化、専門性、興味を持つ人たちが、自由で創造的な活動をしながら日常的に行き交い、価値交換をすることで、自然と連携を生んでいる点です。
その「交流の場」として機能しているのがノマチカフェです。ノマチカフェでは、金沢食藝研究所で研究開発されたメニューが提供されたり、VIVISTOPの子どもたちの作品が鑑賞できたり、TENJOで支援される事業者の新しい製品やサービスを体験できたりします。
次々と生まれる新しい金沢をみんなで共有し、一緒に未来のわくわくする金沢を創っていく場なのです。また、施設自体にも工夫が見られます。
旧校舎の改修時には、学校活動で使用されていた黒板や棚などを可能な限り残し、地域の人々に愛された学び舎の面影と最先端の設備が共存する空間が実現されています。
 

板橋区の公共施設整備がより魅力的になるように

金沢未来のまち創造館の事例は、私たち板橋区の公共施設整備に大きな示唆を与えてくれます。板橋区の施設整備において、重要なのは、単なるサービスの提供や老朽化対策に留まることなく、未来に向けた投資として捉えることです。
金沢が「食」・「ものづくり」・「子どもの未来」を軸に、挑戦を支援し、交流を促しているように、板橋区においても、区民の皆さんの生活に根ざした独自の資源や魅力を再発見し、それを核とした機能連携を生み出していくべきだと考えます。既存の施設を改修・活用する際には、旧野町小学校のように、地域の歴史や記憶を大切にしながら、過去の愛着と未来への可能性が両立する空間を創出することが重要です。
単に新しい設備を導入するだけでなく、多様な人々が自由に行き交い、異分野間での化学反応が日常的に起きる交流の場を意図的に設計することで、施設そのものが地域の創造性や活力を高めるエンジンとなると思います。
 

板橋区にも提言をしていきます

金沢の事例に見られるように、行政が土壌を提供することで、そこに集う人々の力で新しい価値が絶えず芽吹き続ける仕組みこそ、未来の板橋区に必要な公共施設の姿だと考えています。
「挑戦したい」「学びたい」「わくわくしたい」という区民の皆さんの内なるエネルギーを刺激し、具体的な行動や事業、そして子どもの独創力につながるような、魅力的な公共施設整備を実現できるように、提案をしていきたいと思っています。
板橋区には教育科学館やエコポリスセンターなどの施設があります。今回の視察からもらってアイディアをこれらの施設に反映をして、より魅力的な施設となるように尽力していきます。
 
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Think globally Act locally
〜小さなことの積み重ねが必ず大きな成果に繋がる
板橋区議会議員 田中やすのり
https://www.tanaka-yasunori.jp/index.html
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【子育て中のママパパへ】
「あなたの子育てを応援します!」
https://www.youtube.com/watch?v=ePeN_wTQ7XI&t=20s
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【メッセージ動画】
「私は、走り続けます!」
https://www.youtube.com/watch?v=hdBzWEjM7Ps
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板橋区議会議員田中やすのり_記事:【板橋区議会・自民党】金沢未来のまち創造館からの示唆を板橋区の公共施設整備へ20251113

 田中やすのりについて

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【田中やすのりプロフィール】赤塚二中、成増小、成増すみれ幼稚園を経て、早稲田大学商学部を卒業。大手広告会社勤務を経て、2007年に初当選し、連続4期当選を果たし……

【何故、区議会議員に?】広告会社の業務を通じて、世の中のためになる公共的な広告コミュニケーションへの欲求を抱くようになった。より直接的に世の中を変えることができる政治……

【板橋区の未来を語る!】板橋が抱える三つの緊急課題とは?急増している児童虐待、行方不明のままとなっている認知症高齢者、ゼロにはまだ遠い待機児童の3つが喫緊の課題……(2019.3執筆)

【板橋わくわくマップ2023を作成】赤塚や成増地域を中心に、これをしたい、あれをしたいといった政策を散りばめました。板橋を、そしてそれぞれの地域をわくわくするものにしていきたい……

【生活保護不正受給撲滅プロジェクト】生活保護の不正受給・不適切受給は絶対に見逃しません。収入を隠したり、働けるのに働かない不正受給や不適切な受給を追及しています……
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