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【板橋区】令和4年度の当初予算、コロナ渦で持続可能性をどう見る
2022年1月27日

板橋区議会議員の田中やすのりです。
昨日1/26に来年度(令和4年度)の予算案のプレスリリースが行われました。
新型コロナ感染症との闘いが約2年間続いており、現在も新型の変異株の猛威に晒されているところです。感染拡大の影響で経済面も打撃を受けており、緩やかな回復基調が続いているとは言え、日常生活では全く景気の回復を実感できておりませんね。
板橋区においても、新型変異株のその感染力は強く、区立小中学校や保育所での感染も多く通常通りの運営とはいかず、保護者にとっては通常の日常生活を送るできなくなり、社会経済活動にかなりの影響が出ているとも肌で感じています。
このような状況の中、板橋区から来年度予算が出されましたので、財政の見通しや今後の持続可能性などについて、考察してみます。
〇収支均衡型の予算は実現できたか?
令和4年度の一般会計の予算案については、残念ながら収支均衡型の予算案とはなっていません。
不足する部分は、財源不足が生じたときに穴埋めをする財政調整基金を取り崩し、繰り入れることで予算を編成します。
この財政調整基金の繰入額は、「約20億1,400万円」となる見込みです。一年前に編成した今年度予算案(令和3年度予算案)の時は、約64億円でしたから、令和4年度予算においては約44億円の財源不足の縮減がなされることになります。

なぜ、収支均衡とまでは至らなかったが、前年よりも収支の改善が約44億円も図られたのか。
その要因を見てみると、私たち区民が払う特別区税は20億4,400万円の増収、東京都から分配される特別区交付金は77億円の増収見込みとなっています。
特別区民税については想定よりも納税義務者数や一人当たりの所得が増えたこと、財政調整交付金についてはその原資となる法人住民税や固定資産税などが思ったよりも堅調であることなどがその背景にあるようです。
いずれにしても、今後の見通しは不透明ですので注視が必要であることは言うまでもありませんね。

〇今後の持続可能性については?
中長期的な見込みはなかなか簡単に申し上げられませんが、今回組まれた来年度予算案については、年度を終え、決算を行ってみるとどうにか収支均衡を保つプラス決算で財政調整基金の繰り入れもない結果となるかもしれません。繰入額があるとしても、予算案の約20億円よりは少なるなるのではないかと思います。
これは楽観的な見方ですが、新型コロナの影響が続くでしょうから予定している事業が実施できないこと、または入札での契約差金が生じることなどを鑑みると、歳出の削減が図られると想定されます。議会としても税金が原資である事業費が無駄なく、効率的に執行されることをチェックしていないといけません。
〇予算規模について
一般会計については、2,297億9,000万円となっており、前年に編成した令和3年度予算よりも4%のプラスの予算規模となっています。予算案としては、おそらく過去最大規模となっています。
子ども家庭総合支援センターの開設、新型コロナ対策や地域経済対策の充実のための歳出が増えたことが規模を大きくしています。
また、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療制度の特別会計についても、保険給付費の増加などによって前年の令和3年度予算よりもプラスの傾向です。

具体的な施策や事業についてはまた改めて報告をしていきます。
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板橋区議会議員 田中やすのり
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