板橋区の未来を語る(平成31年3月)

Future 

板橋が抱える三つの緊急課題とは?

①急増している児童虐待

板橋区内の子どもへの虐待相談受付件数は「544件」に上ります。

②認知症高齢者が行方不明に

認知症高齢者の行方不明者は区内だけでも「2件」と判明。

③ゼロにはまだ遠い待機児童

まだ区内には「185人」も保育所に入れない待機児童がいます。

※数字は平成31年3月時点に取れる最新データ 

 

板橋区議会議員田中やすのり_三つの決意
━━━板橋区が抱える喫緊の課題を12年以上に亘って議会の最前線で見つめ培ってきた知見と視座から、これから区が課題にどう向き合っていくべきであるのかについて詳解する。

板橋区を取り巻く課題は常に変化しています。その変化に臨機応変に対応できるように、柔軟な姿勢での取り組みが大切になります。
まず「急増している児童虐待」への対応です。板橋区では児童相談所と子ども家庭支援センターの機能を併せ持つ「板橋区子ども家庭総合支援センター」の設置を進めています。そこで大切なのは、早期に子どもや家庭のSOSに気づく体制を関係機関が一体となってつくること。また、切れ目のない支援を実現することです。妊娠期から子育て期、そして18歳到達後に亘るまで、ワンストップ拠点で継続的に相談支援を提供していく体制づくりを進めていきます。
次に「認知症高齢者が行方不明」となる問題への対策です。町会や認知症サポーターによる声掛け運動など認知症の方を地域で見守る仕組みづくりにもっと支えていかなければなりません。他にも新聞配達員、散歩している人、商店街など地域にはたくさんの見守りの眼があるはず。活かさない手はありません。板橋区が始めた高齢者見守りキーホルダーの配布も強力に後押しをしていきます。さらに今後は、GPSが搭載されたシューズなどを活用する施策を進め、迷子で徘徊している高齢者の位置情報を掴めるようにすることも求められてきます。
最後に「ゼロにはまだ遠い待機児童」をどう解決するかについてです。認可保育所や小規模保育事業などの整備により定員拡大を図ることは必須の取り組みと言えます。区には保育所の整備を可能な限り前倒しできるように求め、都・区有地や鉄道の立体化で生まれる高架化空間の活用を貪欲に追求していきます。今後は駅前で子どもを預かり、郊外の保育所へバスで送迎するサテライト型保育事業も検討の余地はあります。そして、申込者の状況やニーズに合わせた丁寧な保育サービスのマッチングを行い、待機児童ゼロ作戦を総合的に展開していきます。